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スライム攻めにメロメロ④

――頭がクラクラする。 ――体も燃えるように熱い。 それもこれも――引田の命令に逆らう素振りすら見せずに僕の大好きな誠の姿へと変身したライムスにベッドへと押し倒され、無理やりキスされているせいだ。 ヌメヌメしていて気持ち悪い筈なのに――そんな意思とは裏腹に途徹もなく気持ちいいと感じてしまい、結果的に引田という男とライムスを喜ばせてしまう事になるというのが悔しくて堪らずに――僕はギリッと歯を食い縛ってしまうのた。 「――いいよ、その調子だ……じゃあ、次はもっと過激な事を可愛い優太くんにしてもらおうか。ライムス――そのまま、優太くんの胸元が見えるように服の布を溶かすんだ。もちろん他の場所を溶かしたりしたら、お前もお仕置きだよ。胸元だけを溶かした方が――厭らしくて、そそるからね♪」 ライムスに押し倒されている僕の情けない姿を、相変わらず下品な表情を浮かべて見下ろしながら――尚も冷酷極まりない命令をライムスへ下す引田という男。 そして、そんな引田のあり得ない命令に対しても反抗する素振りも見せずにライムスは僕の胸元辺りを薄めの布の上から撫で回す。 「……やっ……やだっ……触らないでっ……!!」 ライムスが僕の胸元辺りを執拗に撫で回し始めてから少したった時――僕はダイイチキュウにいた頃の常識では有り得ない程に異様な事に気付く。 ――引田が従順なライムスに命令した内容のどおりに、僕の胸の周辺の布だけがジワリ、ジワリと徐々に溶けていくのだ。僕自身は痛みや不快感を抱く事もなく、ただ――胸元辺りの布だけが溶けていく。 強烈な恥ずかしさのせいで顔を真っ赤にしながらも咄嗟に両手で胸元を隠そうとしたが、まるで僕がそうするのが分かっていたかのように、すぐに引田が僕の両手を力強く抑え込んでしまったため録に抵抗すら出来ないと悟ってしまう。 「やだって言っても……君のここは――こんなにも綺麗なピンク色でビクビクと震えているじやないか……本当はさ――ぼくやライムスに弄られて嬉しいんでしょ?」 「そ、そんな事……ないっ……あっ……ああっ……ぐりぐり……しないで……んっ……あっ……」 薄めの生地で作られたメイド服の胸元辺りがライムスによって完全に溶かされ、僕の胸元が露になって冷たい空気に曝されると――興奮しきった引田がハアハアと息を荒くしながらビンビンに尖っている胸の突起をグリグリと強く中指で押し潰してくるのだった。

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