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スライム攻めにメロメロ⑤
「ほら――見なよ、ライムス。優太くんが、ぼくの手でピンク色の乳首をグリグリ擦られて信じられないくらいに惚けた表情を浮かべてる……これがニンゲンでいう気持ちいいって事だよ。まあ……スライムのお前には分からないかもしれないけどね」
「――それにしても、ぼくがダイイチキュウの学校に通っていた頃には見た事がないくらい惚けた表情を浮かべているね……優太くん。もうアイツ――木下誠と付き合うのは止めて、ぼくの物になるって言いなよ。そうしたら、あの野蛮なエルフ達もすぐに助けてあげるよ。さあ、どうする――?」
引田が相変わらず曝け出されたままの僕のピンッと尖っている乳首をグリグリと擦ったり、押し潰してきたり――挙げ句の果てに生暖かい下でグチュグチュと舐めたりしながら尋ねてくる。
そして、何を思ったのか――ふいに僕の唇に自分の唇を有無を言わさず強引に重ねてくる。それは、唇を重ね合わせるだけの軽いキスなのだが――それでも想い人である大好きな誠からされている訳ではないため、言い様のない不快感を覚えてしまう。
「んっ……んんっ……ん……むっ……止めてっ……」
「――はあ、ぼくが学校に通っていた頃も……その後にある事が原因で――引きこもりになってしまってからも……ずっと君にこうしたいと思ってたよ。だけど、まさかこんな形で願いが叶うなんてね。学校の旧校舎にある鏡の噂を試してみて正解だったよ。つまらない世界から夢のような世界に行けて、こんなに広い城まで手に入れられて、大好きな君まで――手に入れられるんだから……」
僕は引田から強引にキスをされたせいで嫌悪感を露にしつつ目に涙を浮かべてしまう。すると、引田は僕の唇へと再び己の唇を先程よりも少し強めに押し付けるてから名残惜しそうに、ゆっくりと唇を離す。
そして――心の底から恍惚そうに微笑み、ウットリとしながら今度は僕の耳元へと唇を寄せて甘く囁くのだった。
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