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スライム攻めにメロメロ⑦

僕が嫌がる様子なんてお構い無しにニヤッと笑った引田が唐突に服を脱いだため――ギョッとしてしまって思わずガン見してしまう。 「あっ……んんっ……いい……もっと、もっと……ぼくの――厭らしい姿を……見てっ……!!」 いったい何を考えているのか――引田は僕とライムスが見ている前で恥ずかしげもなく、堂々と自分の乳首を弄り出して挙げ句の果てに自慰行為に更けるのだった。 「……はぁ……あっ……早く――ぼくの真似をしなよ、ライムス。そして、優太くんに厭らしい姿を思いっきり見せ付けてやれ……んっ……あっ……今の優太くんはこんなにも厭らしいと――自覚させるためにもね……あっ……いいっ……」 つい今しがたまで、制服姿の誠に変身していたライムスが主人である引田の命令通りに徐々にメイド服姿の僕へと変化していく。そして、そのままの姿で尚も引田は口にするのもおぞましい様な自慰行為に耽っているため――僕の心の中は途徹とない羞恥と屈辱で一杯になってしまうのだ。 「こ、この――変態……でも、そんな所も――好きっ……!!」 「あっ……ああっ……いい、いいよっ……優太くん。もっと――もっと罵って!!そして、木下誠なんかじゃなく――ぼくの物になってくれっ……」 引田を変態だと罵ったのは本物の僕ではなく、実は僕に変身したライムスなのだが、それにすら気付かない程に恍惚そうな表情を浮かべつつ自慰に耽っている引田。 実は引田というこの男はドMなのかもしれない、と僕が思い始めていた時――、 「おいっ……今すぐに、ユウタから離れやがれ……この――変態野郎!!」 てっきり、今まで檻の中で気を失っているとばかり思い込んでいたナギの怒号が部屋中に響き渡り、その直後――僕らが今いる場所から少し離れた所で爆発が起きる。 「おい、俺様とサンの事は放っておいて――とっとと此処から逃げやがれっつーの……この、ドンクサ!!」 「……っ…………!!?」 ――ドンッ……!! あまりにも急に起きた出来事だったため、呆然としてしまっている僕の耳にナギの怒号が聞こえてくると、ハッと我にかえり――忌々しい表情でナギを睨み付けている引田(ライムスも)を渾身の力で突き飛ばすと、そのまま一心不乱にナギの魔法によって破壊された扉へと駆けて行くのだった。

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