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城の呪いの真実②

【~リリーの日記~】 《◯月2日……今日もお兄様はリリーと遊んでくれない。とても、寂しいの。それもこれも――お父様がお兄様を独り占めするせいよ 》 《◯月6日……今日もいつも通り、お父様はヘビとかいう気味悪い生き物に夢中なの。ご自分のお部屋にコレクションしているらしいわ。ヘビは危険な生き物だって前にお兄様がおっしやっていたのに――何故、お父様はそんなのに夢中なのかしら?》 《◯月11日……昨夜もお兄様は、いつも通り――お父様に呼ばれてヘビだらけの気味悪いお部屋で一晩過ごされたわ。リリーだって、お兄様と一緒に眠りたかったのに――》 《△月11日……お父様が病に伏せられた。そのおかげで、次はお兄様が王になるって執事が教えてくれたの。お兄様ならきっとお父様よりも偉大な王様になれるわ。だって、周りの貴族の人達も――そう言っていたもの……お兄様の戴冠式のパーティーの日が楽しみだわ》 《△月31日……今日はいよいよお兄様の戴冠式の日。お城には大勢の貴族の人が集まっているの。あ、お城の鐘が鳴ったわ……そろそろ、ホールに戻らなきゃ……大好きな皆が私を待ってる……》 ――日記はここで終わっている。 「君は……僕に何かを――伝えたいの?」 『あの……金髪の男の人が言っていた噂話は……間違っているの。本当は違うの……お兄様は――皆を殺してなんて……いないの。私が見える貴方に……あの日の真実を――見せてあげるわ』 か細い声で――そのように話してくる水色のドレス姿の金髪の女の子は急に戸惑うばかりの僕を優しく包み込むように抱き締めてくる。 すると、暫くしてから僕の意思に反して頭の中に――ある光景が浮かんでくるのだった。

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