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デュラハン・スライム④

――ヒュッ………… ナギの放った短剣がライムスに憑依しているリアムの怨念であるデュラハンへと見事に命中した――かのように思えた。 「くそっ……ライムスとかいうスライムに憑依しているせいか――弾かれちまったぜ……だが、これで――あの金髪のニンゲンの命は救われただろ……サン、あとは頼んだぜ!!」 「……くっ…………間に合うか!?」 リアムの怨念であるデュラハンが――元々はスライムであるライムスに憑依しているせいかナギが放った短剣は命中したもののすぐにポヨンッと弾かれてしまった。 しかし、【さまよえる貴族の魂】の結合体である巨大な黒いヘビは己を操っている――いわば主人である存在のリアムの姿をしたデュラハンを守るため咄嗟に主人であるデュラハンの元へと移動しようとし、そのせいで――金髪の男の人を締め付けていた力が弱まり結果的に彼は大理石の床へと落ちてゆくのだった。 そして、それを予測していたかのようにサンが足早に駆け寄ると――床へと完全に落ちる寸前に金髪の男の人の体を間一髪で両手で抱き止めるのだった。

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