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ようこそ、俺と君との愛の巣へ⑦ ※ナギ視点

「さてと――やっと二人きりになれたね。俺と君の愛の儀式を再開しようか。みんなに見られて恥ずかしがる君も見てみたいけど……それだと君が集中出来ないでしょ?」 「はあ?さっきので――終わりじゃねえのかよっ……俺様にこんな格好をさせて満足なんじゃねえのかよっ……あっ……それ――止めろって……言ってんだろっ……んっ……あっ……」 スーツ姿のニンゲン男が俺様と二人きりになった事をいいことに――満足そうに笑いながら再び先程よりも少し溶けかけている冷凍スライムとやらを手に持って俺様の腹の上やら、胸元にビンビンに膨れあがり快感から震えてしまっているピンク色の乳首やら、挙げ句の果てには乳首を弄られた事で勃起していて先っぽから白濁液がビュクビュク出始めている下半身の肉棒にグリュグリュと遠慮なく擦り付けて扱いてくるのだ。 「あ、ほら~……冷凍スライムが君の火照りきった体に擦り付ける事によって――氷みたいに固かった状態から……良い感じに溶けてプルプルに柔らかくなったよ。よし、これで――簡易オナホの完成だね。これを君の厭らしいチンポ汁が出ているココを覆うように被せてっと――ほら、もっともっとゴシゴシするよ~♪」 「ひっ……ひゃっ……やっ……やめ……やめれっ……な……なんなんだよ……それ……気持ちわりゅい……あっ……んっ……ゴシゴシしゅるな……んっ……おっ……おおっ……」 あまりの強い快感から、快楽に支配されてしまった俺様の頭は真っ白になってしまう。それどころか、ひっきりなしに体がビクビクと震えてしまい――半開きになった口からは止めどなく変な声が出続けて徐々に呂律さえも回らなくなってきてしまうのだ。 「あっ……んんっ……やめれっ……おねがいだから……んっ……やっ……シリカ……シリカ……このままだとっ……イクっ……イッちゃうっ……」 「はあっ……?何、それ――俺は淫乱なシリカじゃないんだけど!?ああ……もう、萎えた……腹立つなぁ。そうだ、今度はさ――君が俺を気持ちよくしてみてよ……言っとくけど、これは君の自業自得――だからね?」 あまりにも快楽に囚われ過ぎていたせいで、頭が真っ白になり現実と虚構の区別がつかなくなってしまう。そのせいで、無意識の内に思わず、ここにはいない筈の愛するシリカの名前を呟いてしまった。すると、スーツ姿のニンゲン男がスライムを俺様の下半身を中心に好き勝手に擦り付けていた手の動きをピタッと止めて――今まではニヤニヤと下品に笑っていたというのに、俺様がシリカの名を呟いた途端に能面のように無表情になる。 そして、スーツ姿のニンゲン男の口から放たれた冷酷な言葉を聞いた俺様は無意識の内とはいえシリカの名を呟いてしまった事を後悔するのだった。

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