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繭腹の中での反撃②

そのライターを持ちつつ、俺は地面にあちこちに散らばっているゴーレムの残骸の欠片を幾つか適当に拾いあげると、気乗りしていない引田へ何とか頼み込んで――その上から水をかけてもらった。そして、俺が適当に拾い上げた残骸の集まりを粘土状にする事に成功した。 ここまではいい――最大の問題は……これが無事に燃えてくれるかどうかだ。 (頼む――燃えてくれっ……) 心の中で必死に祈りながら、炎がついたライターを粘土状になっているゴーレムの残骸である欠片へと――おそるおそる近づけてみる。 ――ボォォォッ…… 俺は祈りが届いた事に安堵したが、このままでは手が燃えてしまい結構な火傷をするのは目に見えている。そのため、すぐに野球ボールよりも一回り小さくて燃え続けている粘土状のゴーレムの残骸を両手で持ちながら野球のピッチャーか投球する構えをしたのだ。 「……引田、そこにいると――危ない。一旦、どこか少し離れた場所に移動して――避難しろ」 「なっ……何だよ――その構え……って、そういえば以前の学校にいた時は野球部にいたんだったっけ……あと、ぼくに偉そうに指図すんなよ――木下誠!!」 ちょうど、俺が野球ボールよりも少し小さめのゴーレムを投げるために構えていた場所の近くで黙々とゴーレムの残骸の欠片を拾い集めている引田がいたため忠告した。 すると、引田は不貞腐れたような表情を浮かべつつブツブツと文句を言いながらも――すぐに俺から離れた場所へと移動する。 それを慎重に確かめた俺は――かつて、過ごしていた世界(優太はダイイチキュウと言っていた)の学校で野球部のピッチャーとして活躍していた頃を思い出しつつも、未だに炎をあげている野球ボールよりも少し小さめのゴーレムの残骸だった粘土状の物を――俺と引田が触れやかった亀裂部分に渾身の力で投げつけてやるのだった。

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