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繭腹の外での反撃 ※誠視点

辺りに響き渡る引田の大声を聞いたガルフが咄嗟に銃を構える。 そして、本来の思惑通りであれば――永遠に繭腹の中に囚われの身だった筈の俺と引田が外へと出て来た事に対して衝撃を受けているせいなのか微動だにせず動きを止めている【操り人形・蜘蛛ノ形】の繭腹へではなく――あえて、市松人形のような風貌をしている不気味としか言えない顔に狙いを定めて躊躇なく弾を放った。 すると、そのガルフが放った弾は――先程、引田がスパイクのように打ち付けた粘土状の塊であるゴーレムの残骸が【操り人形・蜘蛛ノ形】の顔に触れる直前という――ちょうど良いタイミングで互いにぶつかり合うのだ。 ――ドォォォォンッ……!! そのぶつかり合った衝撃で、思わず耳を塞ぎたくなる程の爆音を響かせながら――辺り一帯に散らばっているボロボロに朽ち果てた建造物等を多少とはいうものの巻き込みつつ――動きを止めていたせいで逃げ遅れた【操り人形・蜘蛛ノ形】もろとも爆発してしまうのだった。

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