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~久々の休息①~
▽ ▽ ▽ ▽
「まさか、引田まで……リーダーさんと一緒に料理を作ってくれてたなんて思いもしなかったよ」
「えっ……料理上手なぼくに惚れなおしてくれたの―――優太くん――な~んて、冗談、冗談!!」
あれから、僕らはリーダーさんとセーラー服の少女(名前は美々さんというらしい)とダイイチキュウで放送されていたアニメのコスプレ衣装を身にまとった人々―――それと、いつのまにか仲間となっていたホワリンとライムスによって名付けられた謎の兎のような生き物と共に食事をする事になった。
「引田が料理上手なのは分かったけど――何で裸エプロンをしてるの?」
「ん…………ああ、この人たちにリクエストされちゃってさ~……まったく、ぼくみたいな人気者は辛いよね~」
ふと、裸エプロンをつけた引田の横には目をハートにしている所謂オタク風な男の人たちが何人かいた。よく見なくともその男の人たちが引田に鼻の下を伸ばしながらデレデレしているのが明らかに分かる。
(この人たち、明らかに健全じゃない理由でこんな格好させてるのに―――引田は分かってないんだろうな……)
などと、僕が心の中で思っていた時だった。
「―――ふん、実にくだらないな。」
「は……っ……!?あんたには関係ないでしょ……つくづく、つまらない男だね……エルフのリーダーさんは……」
と、引田とサンが一触即発の様子で言葉を掛け合う。
すると、その二人の気まずい様子を感じ取ったリーダーさんがパンパンと手を叩いてから――、
「まあまあ、今は喧嘩はなしにして食事にしようじゃないか。ほら、そこの可愛らしい引田という少年が作った《クコリ肉とトゥリココ豆の煮込み》も出来たようだし――さあ、皆でいただきますだ!!」
場を和ませるのが上手いリーダーさんは穏やかな笑みを浮かべながら、皿に料理を盛り付けて―――順々に皆へと配っていくのだった。
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