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樹上のダンスと――仲間の目覚め①

▽ ▽ ▽ ▽ 【キューイ……キュイ……いつまでお眠りしてるつもりなのでしゅか?いい加減、起きるといいのでしゅ!!そうじゃないと、つまらないのでしゅ。王子しゃまはつまらないのを嫌うのでしゅ。ハーピーもアラクネしゃまも、ご主人しゃまも怒られてしまうのでしゅ……っ……】 ――トンッ、トトンッ…… ――タンッ――タンッ―タン、トトンッ…… ふと、薄暗い沼水にプカプカ不気味な【生気を失った人間の顔をした惨めな鳥】に足を掴まれ続け、その事ばかりに気を取られていた僕の耳に美しく可愛らしいハーピーの声が響いてくる。 そして、彼女は―――色とりどりの体躯や羽を持って僕を魅力してやまない鳥の大群がとまっている大樹のてっぺんに立ったまま華麗にステップを踏み、腕全体に生えている美しい虹色の羽を動かしながらダイイチキュウでのバレリーナのように軽やかに踊るのだ。 ―――ハーピーが腕全体を覆うように生えている美しい虹色の羽を動かし、黄色くて折れてしまいそうな程に細い足先を使ってステップを踏みしめる度に、 ――キラ、キラと夜空に浮かんでいる《宝石のダイヤモンドのように煌めく小さな星》が真っ暗な夜空から下へと降ってくる。 そして、そのキラキラと降り落ちてきた宝石のように煌めきを放つ《星々》は―――グッタリと倒れたまま沼に浮かんでいる僕の大切な仲間達の体へと降り注いでゆくのだった。

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