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~少女は夢見心地で姿を消す~

▽ ▽ ▽ ▽ その後―――深い眠りから目を覚ましていたリーダーさんとホワリンに再会できた僕はホッと胸を撫で下ろした。 しかし、まだ――――問題は山積みだ。 リーダーさんを含めて、一部のダイイチキュウから来たテンイシャは目を覚ましたものの、未だにガルフさんや人質として連れて来られたエルフ達や、まだ目を覚ましていないダイイチキュウから来たテンイシャ達もいるのだ。 そして、ふと―――ある違和感に気付いた僕はおそるおそるリーダーさんへと尋ねる。 「あ、あの……セーラー服の女の子は何処に?まさか、ガルフさん達と同じようにまだ目を覚ましていないんですか?」 「……ん、ああ…………美々なら……あそこにっ……て、あれ……変だな……さっきまでソコにいて目を覚ました奴等を看病してたのに―――っ――」 なんとなく嫌な予感がした僕は慌てて辺りを見渡してみる。しかし、周りには目を覚ましたテンイシャ達がワイワイと騒いでいたり――中には具合が悪そうに唸っていたりしている人達もいるものの、これといって異常はないように見える。 ―――すると、 「おい、おい……ボケーッとしてんじゃねえよ……坊っちゃんが!!美々は……あっちだ……オレサマが止めようとしても……あの変な白いモヤモヤに弾かれちまってダメだ―――だから、坊っちゃん……頼む、美々を止めてくれ……っ……!!」 ふよふよ、と頭上を飛ぶホワリンが慌てた様子で僕の方へと近寄ってきて――そして、ある場所を示した。ホワリンが示した場所には、確かにセーラー服を着ている美々がいた。しかし、まるで夢見心地のようにフラフラとした足取りで目も虚ろだ。しかも、伸ばした彼女の右手の上には白いモヤモヤとした何かが――ーまるで彼女を操っているかのように存在しているのだった。 そして、舞うように軽々と身を翻しながらセーラー服の少女は動揺しきっている僕らの眼前から完全に姿を消してしまう――。 白いモヤモヤの謎の存在と共に消えてしまったのだ――。 《オモヒデ、オモヒデ___》という言葉を小さく呟きながら……消えたのだ

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