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第10話
ラシェル視点
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―……ヤマト様との…………ペロペロで、イくなんて……!!!
「……~~~でも、あれ、ディープ……キス、だっ……!」
な、慣れた感じは無かったけど、舌使いは積極的だった……。
「……はぁ……」
取り合えず、泉で全部洗おう。
そして、全身ずぶ濡れで帰ろう……。
俺はヤマト様から逃れて、泉に来たんだ。
理由は……汚れた部分を洗う為……だ。
そして泉の縁で服を脱ごうとした時、頭上の木々が激しく揺れた。そして……
―ザザザザザ!! ……トスッ!
「え!? ヤマト様、俺を追いかけて……!?」
しかもまた木の上から降りてきた!?
「うわ!?」
更に……後ろから抱きつかれて、頬にキス?
そして"ぎゅぅうう"と更に抱きつかれ、うなじをペロペロと……。
身体が"ピクピク"反応してしまう……!
それに伴って、ペニスの先端から液体が染み出た感覚が……。
「ふぅうっ……」
「…………」
思わず股間を押さえてしまう。
そうしたら、ヤマト様がうなじを舐めるのを止めた。
そんな変化に戸惑った瞬間、ヤマト様は俺の股間を押さえる手を一纏めに握り退かせると、残りの手で股間の濡れた部分を触ってきた。
手で撫でて、俺のペニスの形を確認している様な動き……。
「ぁ、あ、ぁ……ぁの、これは……!」
「…………」
染みが出来てる下半身をそんな触らなくても……!!!
ヤマト様じゃなかったら、フルでぶん殴って意識刈り取ってる!
俺が焦った声を上げてヤマト様に顔を向けた瞬間……
―ズル! ぷるん!!
「っ!? ……ぁ、ぁっ……。……ゃっ、そこっ……」
突然、下着ごとずらされて濡れたペニスを晒された。
しかもその後、先端の窪みを指で撫で始めて……。
当然濡れて滑っている俺のその部分……恥ずかしい……。
"ぷちゅ、くちゅ、くちゅん……にゅちッ……にち……にち……"って音が……どんどん粘性を帯びて……。
「……ッ、はぁ……はぁ……。んっ、ん……!」
「…………」
ヤマト様? ヤマト様……どうして、俺に……こんな……?
俺も嫌なら幾らでも逃れる方法があると思うのに、そうしたくなくて……。
確かに俺は、相手にするなら同性の方が好きだが……何で数度の接触しかまだないヤマト様相手に、こんなになるんだ?
―びゅ!
ああっ……! ヤマト様に窪みを指で弄られて、僅かに達してしまった……。
どうしよう……? どうしたら良いんだ……?
触って? 止めて?
俺は……ヤマト様相手にどちらを望んでいるんだ……!
更なる混乱を催している俺を"くるん"と正面にして、しゃがんだと思ったら……
「ん……ちゅ……れろ……ちゅぷ……」
「!?!?!??!」
……ひぃ!? 今度はペニス舐められてる!? な、なんでっ!?
ああっ! ヤマト様の舌が俺の白濁で塗れて、俺のペニスがヤマト様の唾液に濡れてく……?
こんな光景、夢じゃないのか? 現実? いや、やっぱり、……夢!?
でも、でもッ……!
「は……ぁ、ぁっ……ヤマト様っ……もっと……もっとペロペロ……シてッ下さい……。俺のっ……ペロペロ……っ……」
俺は無意識にそんな要求を口にして、腰を動かしペニスをふるふると揺らして、ヤマト様を見つめた。
するとヤマト様は"ニコリ"と笑って、先端に吸い付き唇で柔々としながら、口内に収めて荒々しく窪みや割れ目を舐め始めたんだ。
そしてペニス全体を愛撫する様に口内に収め、上下に頭を動かして絶妙な吸い付きで扱いてきた。
口ではそうして、手で双球を柔らかく揉まれ、俺のそこは"きゅん!"と上へと……そして……
「~~~~く、ぁ、……ぁ、ああっ!? イっちゃ……ぁう……! ン、んぁああぁっ!!」
ヤマト様から与えられた刺激に俺は大きな嬌声を上げ、薄れた意識の中でそのまま彼の口内に早々に吐精し、抱き支えられて四肢を痙攣させた……。
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