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第16話
ヤトーシュカ視点
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捜索隊の奴等かと別れ、俺とヤマト、パルクはねぐらにしている洞窟に戻って来た。
ここを発つ準備……も僅かだが必要だし、これから行う事を素早く済ませる為だ。
ヤマトに寝床として使っている枝葉の床に座らせ、俺は行動を開始した。
人身になった俺はヤマトの前で更に二人に分裂した。
左目はそのままに右目の眼帯をしている俺と、右目を宿し左目に眼帯をしている俺。
双子の様な感じだが、一つなのだ。
まぁ、まずは名前を付けて分かり易く区別しよう。
「では、分裂している時は本身は"ヤト"、この半身は"シュカ"としよう」
俺は普通に言葉を発しているが、ヤマトには断片的に異界の言葉に変換されたものが脳内に生まれている筈だ。
「シュカは声帯を持っていない」
「…………」
シュカは俺の半身。言わば、"人形"みたいなものだ。
それにしてもヤマトは俺達の様々な変化にあまり驚かないんだな……。
やり易いから良いのだが……。
「俺はこの山を護る役目があるから、こうして分裂してヤマトと共に行く」
「……」
「左目がある方が本身、右目があるのが半身だ。宜しくな」
そう言って、俺とシュカは同時に薄く笑う。俺にとっては、"笑顔"だ。
後ろにはパルクが控えている。
今から始める事は俺達とパルクに重要な事だからだ。
―眷属化。俺とパルクはヤマトの従者になるのだ。
「ヤマト、さぁ……俺達にお前の精を与えて、眷属にしてくれ」
「……?」
「……分からぬか? なら、じっとしていろ……全部俺がシてやる」
そう言って口の端を上げ、俺はヤマトを寝かせて腰布を外した。
―シュル……
ヤマトは言われた通り大人しくしている。
基本、ヤマトは腰布しか着用していない。
目的なモノはもう丸見えだ。
俺達が危害を加えないと分かっている、安心している表情。
その表情と態度が嬉しい。
それと同時に、状況から色に染まるのを想像してしまう。
まだ育っていないモノを手で上向かせ、シュカと同時に両側から舐めていく。
それと同時に『眷属契約』の術式を加える。
舐めていて、俺達の舌でヤマトのモノが熱く、硬く伸びる変化を見せてくる。
……愛おしく、……繋がって深い場所で欲しくなる。
そしてそんなペニスから透明な雫が零れ始めた。
「ン……じゅ……じゅるっ、じゅる……」
「~~……、…………」
ヤマトの大きな体躯に見合った、長大なペニス。
二人で舐めて吸い付いても十分だ。
それにしても、ああ……誰かの眷属になる日がこようとは……。
ハムハムと唇で二つの玉をシュカと甘噛みしたり、口に含んで舐めて吸う。
口内に含んで舌で舐めまわすと、ヤマトの反応が良い?
もしかして……気に入った?
なら、たくさん可愛がってやる。
「……っ、は……は……」
ヤマトから漏れる息が、いつもと違い色めいてきた……。
下肢が疼く……。奥が熱い……。
俺の内部が、ヤマトに犯して欲しいと訴え始める。
強い雄を求めてしまう……本能か……。
―ヒクン……ヒクン……!
「……ふっ。準備が出来た」
シュカに紅色の先端を派手に吸わせながら、俺はヤマトの青筋の浮くペニスを思いっ切り扱いた。
するとヤマトの腰が跳ね、俺達の目の前でペニスの窪みから白濁が噴出した。
ヤマトの熱い白濁が遠慮なく顔に掛かる。
濃い雄の匂い……。
俺の主のニオイ。
「ンぁ、あ……」
「~~…………~……」
シュカと並んで大きく口を開けて、舌を突き出して受け止める。
白濁が顔、舌の上、口内、肌に掛かる。
「……んぅ、ちゅ、ちゅ……くちゅ……」
「―…………」
一通り吐き出しガ終わり、シュカとお互いに掛かった白濁を舐め取り合った。
シュカと舌を擦り合わせ、絡め吸う。白濁を共有確認する。
"自分"と……と考えると、何だか不思議な気分だ。
抵抗が有る様な……無い様な……。
俺が分裂してヤマトの精を受けるのは意味がある。
離れていても、共通の主を認識する為だ。
そして認識が終わり、俺はシュカを消した。
「!?」
「安心しろ。"呼べば"直ぐ来る。魂に距離など無意味なのだ」
驚くヤマトに話してやる。
まぁ、驚くのはしょうがないな。
「……さて、俺も貰うぜ」
「パルク」
後ろに控えていたパルクは、"お掃除"でヤマトの精を貰っていた。
まぁ、それでも十分な量があった様だが……。
俺達はたまに主から"精"を貰う必要があるが、早くも次が楽しみだ。
「こう……眷属になると思いながら取り込む精は、普段とは違く感じるな」
ペルクもそう思うか。
舌で口端の白濁を舐めながら笑い、言う。
全くだ。
そう……これは、特別な行為だ。
しかし、これで……
「さぁ、これで俺達はヤマトの眷属……"従者"になった」
これで、まだまだ一緒だ、ヤマト……
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