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第19話
ラシェル視点
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―ぶちゅ……ぶちゅ、ぶちゅ……ごぷ、ゴポ……びゅるッ! びゅるっ……!
「~~ぅッ、ぅううぅ……!!」
俺は今、ペニスの先端を手で覆って必死に白濁が噴出するのを押さえている。
正直、無駄……だと分かっているが、何とかしたい気持ちが勝っていたのだ。
現に指の隙間から白濁が溢れ、俺の肌を濡らしている。
俺は何て格好でいるんだ。
汗ばむ半裸で、白濁の溢れるペニスを涙目で押さえて……。
何て……情けない姿……。
そんな項垂れる俺に、重い追撃が加わった。
「…………ラシェ……ル……?」
「……ッ……!?」
ヤマト様の寝ぼけた声色に、涙が頬を伝い始めた。
恥ずかしい。はしたない。見っとも無い……。
汚い……。
今度は確り覚醒したのか……俺を驚いた表情で見ている。
それはそうだ……。
寝ていて、起きたら隣りの奴がこんな格好をしているんだ。
乱れた衣服を直す事すら自失して、俺はヤマト様を見つめた。
ヤマト様に乳首を吸われて、射精して……。
ヤマト様を恨めしく思う気持ちも多少湧くが、それをこういう状況にしてまった自分の方に腹が立つ。
「……み、見ないで……下さい……」
俺はヤマト様の視線に耐えられず、俺の方が瞳を閉じて声を出した。
ヤマト様が俺の言葉を理解出来ないと分かっていたが、言わずにはいれなかったのだ。
しかし、瞳を閉じた先で俺は新たな衝撃に直ぐに開いた。
―ぐちゅ……じゅる、ちゅぶっ……
ヤマト様が乳首から今度はペニスに……確りと意識を持って舌を使い始めたのだ。
ペニスの先端を隠す指の隙間に無理矢理に舌を捻じ込んで、ぐちゅぐちゅと掻き回して絡め、白濁を掬い取られていく。
「ぁ、や……っ。だ、ダメです……」
「……ラシェル……」
名前しか呼ばれていないのに、その声色が俺の全てを拘束し、心が擽られる。
俺は顔が……全身が熱く、発火した様になった。
肌が赤く染まり、汗がしみ出る"ジワジワ"とした感覚。
俺のペニスを舐め始めたヤマト様をどうにかしないと、と視線を向けたヤマト様の異変に俺は気が付いた……
「……ぁ……」
俺のを舐めながら、ヤマト様のペニスも腰布を捲り上げて"ぐッ"と上がっている。
先端に湿る滑りを感じる、色艶……。
その一瞬、俺は全身の力が自然と抜けていた。
そしてヤマト様はその"一瞬"を逃さなかった。
―グイ!
俺のペニスを覆う手と握る手がヤマト様によって剥がされた。
"ぷるり"と震えるペニスの全てが、ヤマト様の前に晒されて……
―ビュ!
……窪みから新たな汁が、小さく吐き出された……。
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