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第27話 王城編
ラシェル視点
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森を出て、俺は魔力と魔石の消費が激しいが転移魔法を使って城に帰る事にした。
簡単に転移魔法……と言ったが、城までのルートのポイントゲートを幾つか経由しないといけない。
それに人数がそれなりに居る……。あらゆる"安全"の為に、魔力は多めに使う事にした。
最初のゲート移動は昼を少し過ぎた辺りだったのが、城に到着する頃には夜になってしまった。
ヤマト様のお披露目や、我々の帰還はとりあえず"裏"で簡単に済ませた。
そういう事はまた後日にすると決めたのだ。
とにかく、全員が疲れていた。
王への報告は明日にすると伝え、俺達一行は城内にある俺専用の館へ向かった。
「―……ラシェル様、お帰りなさいませ。帰還すると報を頂いてから、いつでも大丈夫な様に準備しておりました」
「ありがとう。……そうだな。俺は風呂に……後は皆の希望を聞いて叶えてやってくれ」
「はい、承りました」
……色々使い方を教える為に、ヤマト様は俺と一緒に入ってもらおう。
ヤトとパルクは別だ。
ナフスに任せてあるし、本人達もやる事があると別行動だ。
そして俺とヤマト様は一緒に浴場へ向かい、道具や使い方を説明した。
すると……
「アワ! キレイ、なる!」
石鹸に異様に興味を示しているな……。
最近はヤマト様も従者二人のテレパスでの翻訳もあって、カタコトだが言葉での疎通が出来る様になってきた。
そして俺の前でコシャコシャとあっと言う間に大量の泡を作り出したヤマト様は、笑顔を向けてきた。
「ラシェル……。泡、洗う~!」
「や、ヤマトさま……!?」
手にこんもりと白い泡を乗せて満面の笑みのヤマト様。
そして風呂椅子に座り俺を引き寄せて自身の上に座らせ、後ろから抱き付く様に……丁寧に手で洗い出した。
「んっ……!?」
俺、本当にヤマト様に洗われてる……!?
しかも俺を落ち着かせる為か、耳を舐めたり頬を摺り寄せたり、軽くキスしたり……スキンシップが目立つ。
その間にヤマト様の手は俺の顎下、首、肩から胸と腹を撫で洗い、腕、背中……腰を通り、脚を開かせられて太腿を洗い……
―ぷりゅ
「ぁ……ッ……ヤマト様、そこは……!」
ヤマト様の石鹸の泡がつく手で、ペニスの皮を下げられ、俺の先端が露出された。
も、もしや、ソコも……手で洗ってくれるのか……!?
―くりゅ……クチクチ……
「~~~!!」
ほ、本当に洗い出した!
「ラシェル、キレイする」
機嫌の良い声を俺の耳元で出しながら、ヤマト様が俺のペニスを……丁寧に洗っている。
……思わず、止められなかった……いや、俺は"止めなかった"。
や、ヤマト様に……洗われたかったのだ、俺は……!
ヤマト様の大きな手が、ある意味純粋に俺を洗ってくれてる。
なのに俺は……身体が熱くなって呼吸を整えるのと、身体が変に動かない様するのに必死だ。
恥ずかしいけど、貴重な体験なのに、俺の身体はどんどんキて……
―びゅ!
「……!」
ヤマト様が玉袋を揉み洗いながらペニスの窪みや割れ目に指を這わせ、指で擦る様に泡で洗うのに反応して僅かに吐き出しが起こった。
―とろ……
ど、どうしよう!? 先走りが垂れてきている……!
―ぬりゅ……
「!!」
こ、この感触……ヤマト様のペニスが俺の腰に当たって……先走りが……?
ヤマト様が、俺の身体を洗って……ペニスを無意識に反応させている!
俺はその事に変に感動して、ヤマト様が少し身体をずらして尻を洗いだしたのを軽く流してしまった。
尻全体を撫で、気が付けば谷間に指を埋めて"くりゅくりゅ"とアナルに泡を付けており、"ツプン"とした衝撃が……
「~~……や、や、や……ヤマト、さま!? そこに指を入れてはいけません……!!!?」
俺のアナルに浅く指が……指先が……!? 表面も撫でてる!??
しかも、振り向いた先で何でキョトン顔なんです!!?
「……キレイするの、ダメ、何で?」
「ぁうぁう……あぅ……!! と、とにかく、ダメです~~~!!!?」
……そして困惑して絶叫に近い声を上げれば、風呂場ゆえに声が響くワケで……
―バンッ!!!!
「兄上!! 無事ですか!?」
「……ジークラン!!?」
まさかの、弟……ジークランが登場……。
……しかし、それは浴場の壁の裏で、俺の目の前からだった…………
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