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第17話
「…………今夜、牛丼食べに行かない?」
歩が俺に会いに来てくれた。
今までは俺が一方的に誘ってたけど。
歩から誘われる事も増えた。
ニヤける口元を隠して、二人で駅のす□家に向かった。
これで手を出さなきゃ、格好良かったんだけど……
やっぱり、歩が好きだから……
二人きりになると我慢できないんだ。
声を聞くと会いたくなって
会うと触れたくなって
触れると堪らない気持ちになる。
歩の気持ちが追いつくまで、待ってやるべきなんだろうけど…………
「牛丼旨かったな。歩。」
「いつかメガ盛りに挑戦したい!」
「やめとけ。胸焼けしそうだ。」
「本当に毎日、暑いなぁ。
こんな日はビール飲みたい……」
「…………歩。俺んちで宅飲みしない?」
「うん……」
歩はいつも断らない。
宅飲みなんてただの誘い文句で、毎回のように家に連れ込んだ途端、すぐに盛ってしまう。
歩も分かってるはずだ。
仲直り……?してから宅飲みとか、ほとんどしてねぇし。ヤッてばかり。
誠意を見せる期間はどこへやら……
それでも家に来てくれる。
瑛人ともその後、会ってない。
俺、少しは期待してもいいよな……
今夜も我慢出来ず、リビングで襲ってしまう。
「は、葉月……待って。シャワーを……」
「別にいいよ。そんなの。」
「今日暑かったし嫌だ。風呂に行かせて……」
クソー!
困ってる歩、可愛い。
…………っていうか、照れてるの可愛い。
「じゃ、一緒に入ろう。」
「や、やだよ!」
「なんで?」
「…………恥ずかしいから」
歩の頬がポッと赤くなる。
ハイ。アウト!
何、その可愛い顔!
歩は全然、自覚が足らん!
嫌がる歩を無理矢理脱がせて、風呂場に引っ張りこむ。
「俺が洗ってあげる」
「よせよ。いいって……」
ボディソープを出していっぱい泡立てた。
無防備な項
ムラムラして首筋にキスをした。
「…………んっ」
「可愛い声出しちゃって……」
泡の付いた手を滑らせる。
「可愛くな……あ、ぁっ!」
「歩……」
ヤッてる時はジッと見つめられたり、
時々背中に手が回ってくる。
そう言えば、瑛人の夢を見て、泣いたりもしてなくなったかも……
嬉しくて、泡だらけの歩を抱きしめた。
「ヌルヌルするな……」
「や、やめろよ……アッ!」
「…………あゆ君のH。なんで勃ってるの。」
「バカ!ここでヤルつもりかよ!
んぁ!ゆ、指入れんな……あ、あ……アァぁ!」
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