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第15話

真夏の夜の熱に浮かされる。 「…………こっち向いて。歩。キスしたい……」 「ん……んっ……」 好きな人とのキスは特別。 唇を重ねるだけで心も体も熱くなる。 「……あ……奥……やッ!」 「気持ち良いの?可愛い……歩……」 快感に耐え切れず零す甘い声。 頬に流れた涙を拭い抱きしめた。 「ん……ぅ……んんっ!」 「好きだ……歩……」 可愛い声。 蕩けそうな顔。 体だけでもいい。 ………………歩と一緒にいられるなら。 「歩……」 「あ、あッ!葉……月……!」 抱きしめたら、また目が合った。 呼ばれる自分の名前。 どうしようもない気持ちになって手を伸ばす。 手を握ったら、歩は握り返してくれた。 「そっ、そこ……嫌っ!」 「…………キツ。そんなに締めるなよ。」 歩の体がビクビク震えてる。 欲望を歩の奥へと打ち付けた。 「アァッ!葉月!葉月…………!」 「歩……」 瑛人の所に戻らないで。 お前が好きなんだ………… 「も、も……ダメ……!あぁぁっ!」 腹にかかる温かいもの。 達した歩に興奮して、更に激しく攻め立てた。 「動か……な、い……で……! い……!イッてる……からぁ! アッ!あぁっ!ああァァーー!」 あっという間に落ちてしまった歩をそっと抱きしめる。 自分の中にこんな感情が残ってた事に驚く。 お前がいないと無理かも………… ここ数日で思い知った。 歩が好きだ。 一緒にいたい。 …………いつの間にか、こんなに大切な存在になってたなんて。

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