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連れて来られたのは、体育倉庫だった。
体を突き飛ばされ、僕はマットの上に倒れ込んだ。
体育倉庫のドアが閉められ、4人の男たちがニヤニヤしながら僕を見下ろす。
「な、なにするの…?」
声が震えてしまう。
「何するの?だって、マジで可愛いよなぁ。安心しろよ、気持ちいいことだから」
4人のうちの3人が近寄ってきて、僕のシャツに手を掛けようとした。
「ちょっと待て」
残りの1人が言った。
「なんだよ、早く脱がそうぜ」
「慌てんなよ、ただ脱がしたって面白くねーだろ」
そいつは僕に近付いてきた。
「自分で脱げ。」
「おー、そいつはいいな!ストリップだ!」
「ほら、早く脱げよ」
両脇から立たされ、脱ぐ事を促された。
どうやったって勝てない。
1対1でも勝てないのに、4人が相手なんて。
僕は、抵抗する事を早々と諦め、シャツのボタンに手をかけた。
何で僕ばっかりこんな目に。
手が震えてボタンがなかなか外せない。
僕が抵抗する事を諦めたのは、この状況にじゃない。
この運命にだ。
ハラリとシャツが足元に落ち、僕の頼りない上半身が露わになった。
促される前にズボンも脱いだ。
躊躇っていてもどうせ殴られるのがオチだ。
でもさすがにパンツを脱ぐのは抵抗があって、暫く動けずにいた。
そんな僕を彼らが凝視している事に気付いた。
ゴクリ…
誰かが生唾を飲む音がした。
「やば…」
「色白すぎだろ。肌なんてそこらの女より全然綺麗だ」
「乳首、なんであんなにピンクなんだ?エロすぎんぞ」
「なんて可愛い身体してんだ」
彼らは、僕の上半身裸の身体をマジマジと見ながら口々に感想を言った。
「触らせろ!!」
1人が我慢できないとばかりに僕の方に駆け寄った。
残りの3人も慌てたようにあとに続いた。
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