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体育倉庫の扉が開き、立っていたのはあの体育教師だった。
「せ…んせ…」
先生を見た僕は小さく呟いた。
「や、やべ、ひよしだ」
男達のうちの1人が狼狽えたように言った。他の3人も慌て始める。
こちらにゆっくりと歩を進め、静かに言った。
「なにしてやがる」
その低い声に4人はびくっとして後退りする。
こちらに近付いたところで立ち止まり、もう一度言った。
「なにしてやがんだてめーら!!!!!!」
大地が震えるかのような、けたたましい怒声だった。
とてつもない声量にビリビリと空気の振動を感じた。
「ひぃっ」
4人は、あまりの恐怖に情けない声をあげて、その場を一目散に去っていった。
残されたのは、精液まみれの僕と先生だけだった。
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