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第10話
「そうフェラ。僕もしたことないけど、してもらった経験はあるし」
「してもらった経験?」
「あと、前立腺マッサージ。初めての時、起たなくてされたなあ」
「おま、おまえ」
声はそこまで低くないけど、もしかして今、俺のちんこを触ってるのは考えたくもないけど男なのか?
「ここ」
尻を左右に広げると、その中心を指でくるくる弧を描くように撫でだした。
ぞわぞわする。
「お前、ちゃんと目隠しを解いて正々堂々と姿を見せやがれ!」
「んもう。先に既成事実作ってるの! 僕だって貴方に興奮してる自分が信じられなくて見られたくないんだもん」
シュルシュルと絹擦れの音がして、その後ボタンを外す音とともに、顔に何かがあたる。
「先輩は巨乳とか、視覚的にエロそうなのが好きそう。単純だし」
「単純で悪いかよ!」
巨乳が好きだ。
「僕のおっぱい、貧乳だけど舐めていいよ」
「は? てめ、やめ、んんぐうっ」
もしかして。
もしかして。
もしかして?
目隠しの先にいるのは、貧乳を恥じらっている僕っ子?
女の子なのか?
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