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第12話
「剥けたよ。写真撮るね」
(撮るなああああああ)
「先輩って調教したら、アへ顔もできそうだよね。見たい」
やべえ。僕っ子、超鬼畜。
このまま俺はどうなってしまうんだ。
先ほど解けかかっていた両手の拘束を、興奮して体を跳ねているように見せかけてほどいていく。
頭の上ではらりと落ちた瞬間、俺は起き上がった。口の中のものもペッと吐き出す。
「もう好き勝手にさせねえ。顔を見せろや」
「げっ」
目隠しをしていた布に手を置くと、その瞬間尻の間に激痛が走った。
「目隠し取ったら、指増やすからね。まずは一本」
「な、なに、これ、は――っつ!? ぁぁあああっ」
指を尻の穴に挿入されたらしい。足を捩らせて逃げるのにしっかりと上に乗っかって拘束された。
「ぁっやめ、やめっろ――っ」
「先輩、声に艶が混じってきてます。あんって言ってください」
「い、ぁっわ、ねっ ぜ、った、いっ、言わねねえっ――っつ」
再び目隠しに手を持っていくと、片手でシーツに押し付けられた。
この僕っ子、195センチの俺の両手を片手で押さえれるのか?
「先輩――快楽に負けない先輩、素敵です。だから、……我慢できなくなりそうだから今日は先輩のこの写真だけで帰ります」
「おま、待てよ!」
ずるりと指が抜けたと思えば、両手がカシャンと再びベットに拘束された。
「それ玩具だから先輩の力ならすぐ壊れます」
「はあ?」
「あと早く体を整えないと、保健室のドアの鍵が開くって結構有名らしいんで誰か来ますよ。それでは、これで」
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