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第13話

「おい、こら、まて! おい!」 鍵が開くとか開かないとか問題じゃねえ。 鍵を閉めないまま出て行ったら、意味がねえじゃねえか。 俺は予冷が鳴る前にこの拘束を解除しなければ、卒業まで短いとはいえ学園生活の危機しか感じられず頑張った。 手の拘束が取れ、視界のネクタイをほどき、目の前で萎びたちんこを見ながら、ふと我に返る。 一体俺は何をしてるんだ。 ただ保健室でサボろうと思っていたのに。 バスケ部の時だって先輩からセクハラ紛いのことは多少されたけれど、ここまで露骨なセクハラは初めてだった。 足にかけていたパンツが見当たらない。 犯人は、靴下と、足に下着を引っ掛けるシチュエーションが好きな変態だってことだけは分かる。 あと、太ももに残るキスマーク。これをみるに、小さい唇な気もする。 「それでさあ」 「あっれ、保健室、鍵が開いてない?」

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