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第18話

男臭い連中なんて今まで全く眼中になかった。 けれど今は見たい。そのイケメンの男臭い連中を見てみたい。 そして僕は確かめたいんだ。 そのイケメン全員にときめくのか、先輩だけにときめくのか。 先輩を嫁にしたいと思うこの純粋な気持ちの正体も。 「僕ってそういえば初恋ってまだだったなあ」 「うそ、めい君初恋まだなの?」 「かっわいいー。どんな子と付き合いたいの?」 恋バナになったとたん食いついてきた女どもに、髪をくるくる指先でいじりながらうっとりと答える。 「えっとぉ、気が強くて、亭主関白気味でぇ」  怒鳴ってくるうるさい口を、僕のちんこでふさいだり唇でふさいだりしたい。 「あー、明昌くんは強気な子に守られてそう」 「あと、雄っぱいはむっちりしててぇ」  皮かぶってて、180センチあるのに毛が意外と濃くなくて薄くて。 「やだー。めいちゃん、えっちい」 わいわいきゃぴきゃぴと楽しそうだが、残念だな。 僕は君たちみたいな脂肪の塊の話をしているのではない。 「でー、身長は僕より大きくても好き。あとちょっとチャラそうでえ」  遊んでそうなのに僕のせいで一生童貞とか最高。 「あはは。めいちゃん、ドMじゃん」 守ってくれそうな強い筋肉を縛りたい。 「ええぇ。やっぱ僕Mなのかな。でも女の子を守れるような男の人って格好いいしあこがれるんだよねえ」 まあ僕も腹筋われてるし。夜道や夜遊びで危ないやつに会ったときのためにスタンガンとか手錠とかおもちゃとか常に隠し持ってるよ。 180センチの屈強な筋肉を持つ男を屈服させるぐらいの腕力は、ね。

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