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第31話

今日はどこに泊まろうかな。 誰でもいいからぶち犯したい気分。 先輩には嫌われたくないので無理はしない。 かわりに、ゲイバーとか行ってみようかな。 「では、僕は失礼しますね」 「おい、まて」 「はい?」 携帯で女の子に連絡するか、ゲイバーに行ってみるか検索しようとしていた時だった。 「お前、家に帰るのか?」 頭を掻きながら、唇を尖らせる180センチ男児。 格好いい。 「いえ、誰か友達の家に泊まろうかなって」 「……うち、来い」 「ええええ?」 そんなつもりなかったのに、先輩の方からお誘いが来るとは思わなかった。 「うち、ラーメン屋だから飯食ってけ」 「や、でも」 「お前みたいな女みたいな顔でそんな家とか、心配だろ。食ってけ。泊まる場所探すぐらいなら、うち、狭いけどよ」  不良だの遊んでるだの怖いだのゴリラだの言われても、先輩はやはり優しくて男気があって格好いい。 「お邪魔します!」 まさか朝、一目ぼれした先輩の家にいきなりお泊りできるなんて本当にラッキーだった。 これは運命の赤い糸でつながっているからなのかもしれない。

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