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第34話
さっき先輩が切っていたねぎは、スープの上から全部掬い上げて舌の上で堪能しておいた。
先輩がおいしいと自慢するだけあって、餃子も濃厚なとんこつスープのラーメンもおいしかった。
チャーハンとから揚げを食べていたら流石におなか一杯で悲鳴を上げそうにあっていた。
「もう食べねえの?」
ラーメンと山盛りの白ご飯をもって、先輩が隣に座ってくる。
触れそうで触れられない距離に先輩がいる。
ああああ。タンクトップの隙間から可愛い乳首が見える。
思わず手を合わせて拝むと、『もう御馳走様かよ』と僕が残したから揚げを口に放り込んだ。
「先輩……僕食べたら眠たくなってきました」
甘えるように肩に寄り掛かると、先輩は大きくラーメンを啜りながらうなずく。
「じゃあ俺が食ったら、部屋行くか」
「え、え、いいんですか?」
「いいよな、おやじ。一人増えるぐらい」
スープを一口すすって、山盛りのご飯を頬張った。
美味しそうにしている先輩が可愛くて、食べてしまいたい。
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