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第36話

二階の部屋を開けると、襖を開け放し二部屋が解放されている。 そこに布団が何枚か敷かれていて、小学生の男の子たちがもう三人、それぞれ個性的なポーズで眠っている。 顔をよく見ると、先輩そっくりで将来が楽しみだ。 先輩じゃなくて若くてかわいい男の子を調教する方が僕に合っているんじゃ――。 そう思って先輩の方を見たら、タンクトップとズボンを脱いでいるところだった。 「きゃ、きゃあ」 「あ? 男だろ。そんぐらい気にすんな。お前の着替えはこれ」 渡されたTシャツは『色狂い』と書かれた文字Tシャツ。 それと先輩の名前が書かれた体操服の半ズボン。 これは先輩の中学生の時の体操服? 鼻がツンとして慌てて押えた。 男の体操服を見て、鼻血出すとか、僕にはありえない。 「風呂はよお、庭に作り直してんだ。狭いだろ、ここ」 「え、あ、そうなんですね」 「先に入るか?」 先輩のTシャツが『ちょんまげ』と書かれているのに、薄い布からわかる筋肉にちんこが挙手してしまう。 「あの、勝手がわからないので、一緒に……とか」 「ああ、人の家のは遠慮してしまうか。じゃあ、こっち」

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