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第41話

もっと色々したいのに、先輩はさっさと洗って湯船にはいってしまった。 子どもが置きっぱなしにしていたガーゼを湯船に入れて、風船作ってあそんでる。 180センチの筋肉イケメンが、湯船でガーゼ使って遊んでる。 これ、プロモーションビデオ作ったら、全世界の僕が買い占めるぐらいほしい。 「おい、何してんだよ。さっさと洗えよ」 「先輩が早いんですよう」 僕がもっと丁寧に洗ってあげたい。 「いいから、こいよ、はやく」 その言葉はいつか、ベットで言わせてやる。 僕も洗って、先輩の正面に座る。 すごい。正面に座ると、開いた足から色々、それこそ色々もろに見える。 先輩の肌、硬くて男らしくて、ちょっと日に焼けてて素敵。 「……ねえ、先輩」 「ん?」 「先輩は同性にドキドキしたり、します?」 上目遣いで見上げると、先輩は僕の顔をじっと見て頬を掻いた。 「まあ、お前みたいな可愛いのは一瞬驚くけどよお」 「僕、女の子の柔らかい体が好きだったのに」 「わかる」 「でも……もしかしたら僕」 見えてるよ。二つの玉のさらに奥まで見えてる。 この状況で、僕が反応しなかったら不能か童貞だ。 「もしかしたら僕、ゲイなのかもしれないんです」

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