49 / 155

第49話

「おい、炬隈」 親父が明昌を背にかばうと、俺の前に立ちふさがった。 「確かに男にはブツの大きさはプライドにかかわるかもしれねえ。だが、後輩の方が大きかったからって、お前が拾ってきた男だろ。ちんこで負けたなら、チンコで勝てばいいだろうが」 「……なんだよ、ちんこで勝つって」 「そりゃあ、形? 持続性? 色とか、まあ色々あるじゃねえか」 「てめえに聞いたのが間違いだった」 どれもこいつに勝てる気がしねえ。 「おい。よく聞けよ。俺は男だ。そしてお前も男だ。わかるな」 「わかってます。それでも、先輩を僕の女にしたいんです」 明昌の言葉に、親父が俺と背に隠した明昌を何度も見る。 無理もない。羊の振りした狼が、グロい言葉を口にしたからな。 「強姦とレイプと鬼畜プレイはしません。先輩が純情路線で行くっていうなら、僕は真実の愛を貫きます」 「腰を揺らすな」 親父はふらふらと俺たちの間から抜け出すと、魂が抜けたような顔で皿を洗い出す。 放心しているという言葉がぴったりのようだ。 「まあ、俺は他人の恋愛に口は出さん。ガキが一人増えるようなもんだ、な」 ぶつぶつと、納得いようとしているようだ。 納得すんな。全力で反対して来いよ。

ともだちにシェアしよう!