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羊谷 明昌の場合

そのあと、ちょろい先輩は一応警戒しつつも僕を部屋に案内してくれた。 そして、小学生の弟のだろう、縄の縄跳びで僕の手を縛りだした。 「あ……んっ せんぱい、だめっ」 「変な声を出すな」 「だって……やっぁぁんっ そんな馬油で煮込んでいない縄で僕の玉体を縛らないでぇ。4へたくそお」 「へたくそって言うなよ。どれならいいんだ?」 「SM用の縄がないなら、タオルで腕を包んでからベルトで結んでください」 「ふうん。プレイでもそんな心配りが必要なのか」 「当たり前ですよ」 男が男の指で気持ちよくなるまで、どんなに訓練しないといけないか僕だってわからない。はやく先輩を淫乱な雌にしたいのに、それってどれぐらいで完成するかもわからない。 「一応、腕と手首縛るから」 「……はい」 「そんな顔しても縛る」 反省した羊のような、可愛い顔をしても一度失った信用は戻らないようだ。 まあ縛られながら勃起していたから、信用しないのは正解だけどね。 「先輩、僕、興奮して眠れないです」 「俺は寝る。朝から披露した。ちんこもヒリヒリしてる」 皮が剥けたから?と聞いたら、足でけられた。 「好きな人が隣で寝てるのもですが、こんな温かい家族って初めてで」

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