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第91話

熊谷 炬隈の場合 「先輩、開けてください! 開けてください! 僕の心はオープンです!」 「あはは。面白い舎弟さんですね」 樹木寺さんが、片手にクリームをとると両手でにちゃにちゃと温めて、搾乳機を外した俺の胸に塗りたくった。 「んんっ」 「ごめん、冷たかった?」 「いや、ずっと吸われてたから、痛くて敏感になってる」 「……そう。ふうん」 開けてくれと扉をたたいている明昌にことなんて全く気にせず、開けるそぶりもしないまま俺の胸を撫でだした。 「ごめんね。ちゃんと念入りに塗っておくね。ここ、ぴんって起ってるし」 「ふあっ」 人差し指で両方の乳首を弾かれて、腰が揺れてしまった。 なんだ、痛いのにちょっと反応してしまった。 「足の事故ってバスケの時なの?」 「あ、まあ。試合中じゃなくて皿が割れてたんだけど痛みを我慢して部活に出続けてたせいで」 「ああ、君、痛みに強そうだもんね」 クリームでぬるぬるの手をタオルで拭きながら、なぜか樹木寺さんが俺が寝ているベットに腰を掛けた。 「そろそろ君に、私の若さの秘訣を教えてあげるよ」

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