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第102話

「まあなあ……」 だが足の故障で大学推薦が取り消された時も、麺の水を切るあれ持って追いかけられた。 金がないから、特待生で学費免除でしか入学できないとまで言われた。 だったらそこまで貧乏なら、弟だってまだ三人いるんだし俺、頭そこまでよくねえし、大学じゃなくて高卒で働きたい。 それを、帰ってきたテストを見ながら三者面談して決めればいいわけだ。 授業のたびに返される答案用紙をみながら俺は首を傾げた。 確かに勉強はしなかった。勉強しようにもどこからわかってないのかわからないしな。 「おい、お前ら」 答案用紙の、点数のところを折った答案用紙を見せっこしている奴らを覗く。 俺より明らかに正解が多い。 「お、炬隈はテストどうだった?」 「今回って50点満点のテストだよな?」 俺の一桁の答案用紙を見て、奴らは固まっていた。 「え、えー……」 「ちょっと、炬隈、国語の漢字テスト部分になんで記号書いてんの?」 「数学みろよ、あみだくじした後もある」 「まあな。分からないところも、空白は許せねえから。だがこれってどうよ」 流石に俺もこれはやばいとわかる。 平均点が78点の数学のテストが22点。 難しい科学のテストが平均48点に対して8点。 15点以下は欠点と言われ、補習が行われるが俺はほぼ補習だった。 「昼休みはバスケ辞めて、炬隈くんを励ます会しよっか」

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