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第103話
昼休みは、せっかくの青空の下、使っていない机と使ってないロッカーをもってきて簡易勉強机が完成した。
部室に置いてある、一年から置いて溜めていた置き勉の教科書を持ってきた。
バスケしかしてこなかった俺の教科書は、新品同様に綺麗だった。
「炬隈さあ、普段カバンに何をいれてんの?」
「そうだよ。お前、教科書全く持って持って帰ってないじゃねえか」
「……お菓子とか」
パンとか、お弁当の代わりに色々入れていた気がする。
「それにしても、歴史の教科書に落書きしすぎて文字消えてんじゃん。授業中も不真面目かよ」
「一学期の中間と期末で内申書決まるって言ってたから頑張らねえと」
「どっから? どっから教えればいいの」
「先輩たちぃ、どうしたんですー?」
でた。
でてきた。
三年に交じってもふてぶてしいこの明昌めが。
「舎弟じゃん。おいでー」
「わーい。あ、駅弁買ってきたんですう。先輩たちもどうぞ」
「悪いな、金払うわ」
こいつらも親しくなってんじゃねえよ。
が、俺のテストの答案用紙を見た瞬間、明昌が固まった。
「……先輩、可哀そうに。顔と体に栄養が行き過ぎたんですね」
「うるせえよ」
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