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第105話

なのであいつらは昼休みのバスケは当分休んで皆で勉強会をすると言い出したので、俺も昼休みは勉強する時間に充てる予定だ。 問題はどこからわからねえか、だ。 放課後、職員室で担任に正直にどこからわからねえかわからねえと言ったら、国語の田中先生っていう一年生の授業担当の綺麗な先生と、体育ばかの顧問の落合先生と、科学の若いけど某鬼太郎みたいで不気味な三人の先生が指導に当たってくれることになった。 ――が。 女の先生と二人っきりは、緊張して全然頭の中に対策プリントの文字が頭の中に入ってこなかった。 いいにおいがする。長い髪が、俺のノートを覗き込むときにさらさらと流れてふわっと香る。 その髪を、耳にかけるのがなんかエロくて、肌なんてみせてないきっちりしたブラウスにズボンの先生を、エロイ目で見てしまって、疲れた。 女に免疫がねえから、女の先生は無理だ。 「ふ、ふひひ。ふふ。髪、落ちましたよ、ふひひひひ」 「うっせえな! 問題解けねえだろうが!」 「す、すいません!」 科学の先生は、若いくせに言動が気持ち悪い。俺が消した消しゴムのカスや俺の髪を集めては笑っている。 なんかの黒魔術に使われても困るから、殴って奪っておいた。 「こら! 先生を殴るとはどういうことか!」 そして最後に残ったのはやっぱバスケ部顧問だったくそじじいだけだった。 「なんか、最近、ホモっぽいセクハラが多くて、つい」

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