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第107話
Side:羊谷 明昌
『あん。から揚げを揚げていたら、火傷しちゃったっ』
『ばかだなあ。裸エプロンで揚げ物とか頭おかしいな。どこが腫れてんだ』
『……ここ』
エプロンを持ち上げる下半身をめくる。めくったエプロンに、たらりと糸がついていた。
『すげえ腫れてるな。ここ、舐めたらいいの?』
『え、うそっ』
先輩からフェラって初めて。
大きくて、入らないって逃げてたのに。
ああ。男らしい先輩の大きな口に僕の高ぶったものが――。
「羊谷、おい、羊谷」
「あ、落合せんせえ」
危ない危ない。毎日セックスしてたのに、もう五日もエッチしてないから妄想してた。
白昼夢みたいな妄想から引きずり出した先生なんてモブに襲われたらいいのに。
「すまんが、熊谷のプリントを回収して俺の机に置いておいてくれんか。一年がケガしたから病院に連れて行く。帰るのがいつかわからんからな」
「わかりました。先輩はどこにいるんですか?」
「古い方の、使ってない進路指導室の方だ。茶道室の隣の。戸締りも頼むな」
使っていない心理指導室。
渡された鍵。
溜まった性欲。
白昼夢のフェラ。
揃いすぎたシチェーションに、僕はガッツポーズをした。
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