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ズルっとわざと音を立てて口から離れると、俺は咳込んでしまった。
「これから毎日練習させようか。喉の奥を穿つのは気持ちが良いがお前のその涙は萎える」
上手く言い返せないほど喉の奥が苦しい。
睨みつけても、立花さんは笑うだけだ。
「煽っているのか? ここじゃ痛いしな、寝室へ連れて行ってやろう」
「ひっ」
「……俺を拒絶したら許さない」
もう立花さんは、色打掛のことも忘れて俺を従順にさせることしか頭になかった。
無理矢理口の中で弄ばれて――抵抗さえ許さなくて。
その日は、冷たい夜の風を肌に感じながら、火傷しそうな熱を帯びた。
スルスルと肌を擦るベットのシーツが、俺の涙で滲んでいく。
「本当に男だったか。――惜しい。女に生まれてくれば良かったのに」
「ぁっ」
立花さんに握られて、小さく声が洩れてしまった。
乱暴に暴かれて、破かれながら脱がされて――強引に足を開かされた。
この先の行為は、俺には未経験で怖くて身体を強張らせても、立花さんはそれが楽しそうだった。
ベットの傍に脱ぎ散らかされたスーツに、月が淡い影を落としていく。
「いっゃっ、指、指、痛い――っ」
熱い指が傍若無人に動いて、俺は脚の爪先をしならせる。
お腹の中を圧迫させて、かきまぜられてーー真っ白になる。
「や、真っ白、何もわからなっ。怖い」
「泣くな。気持ちがいいから、何も考えられなくなる」
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