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「お、お願いだから優しく、優しくして下さい……」 悔しくて涙が零れる。 玩具のように抱かれても。 全部貴方に支配されても。 貴方の地位を守るために生かされても。 すがれるような、生きる糧になるような優しさが欲しい。 涙を掬われて、初めて立花さんが俺の髪を撫でてくれた。 「優しくしたいが……その瞳が俺を狂わせる」 「嘘です。優しくなんてする気ない。俺を支配すれば貴方は満足なんだ」 血が流れている右手を睨まれて、俺は背中に隠すと身体を小さく縮こませた。 「優しくする気なんてない。俺が泣いても貴方は止めない」 身体が震えて涙が止まらない。 この先ずっと捉えられて生きながらされて……俺に幸せなんて来ない。 「俺に平気で酷い事ができる貴方が俺はもう信じられない」

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