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髪を鷲掴みすると、持ち上げて、立花さんは俺の首に噛みついた。
「ぃ、ゃ――痛いっ」
首に噛んだと思ったが、次は強く吸われて……甘噛みして、俺の首筋に赤い痕を刻んでいく。
ピリピリと痛むかと思えば次は舌が這う。
唾液を含ませ濡れた舌から……下へ下へと唾液が流れていく。
その感触さえ這い回る蛇のようにねっとりと俺を支配していく。
「ひゃっ それゃだっ」
いやと言えばまた噛まれ――唇を奪われる。
もう口の中の感覚が熱すぎて分からなくなったら――次は足と足を太股で割られ、反応し出したそこをグリグリと刺激され始めた。
「お前は、『酷いこと』だと言うくせに感じてるのか」
「違っひゃぁぁぁぁんっ」
違うと否定しようとしたら、高ぶったソレの先端に爪を立てられた。
ひくひくと傷むソレがとろりと涙を流していく。
「なぜ溢れるんだ?」
「うぅ……。ひっ……く…」
恥ずかしい言葉で追い詰めていく。
貴方が触るから、貴方が俺に意地悪するから。
そうやって俺から全て奪っていくくせに。
「泣いていては分からない」
「ひっ……く……うぅ……見ないでぇ…」
どんどん作り替えられていくみたい。
逃げたって逃げたって……貴方は簡単に俺を呑み込む。
俺は一ヶ月前まで――貴方に会うまで。
自分の身体がこんなにはしたなく乱れるなんて知らなかった。
友達に押し付けられたAVを見ても、何だか恥ずかしくて目を反らしてしまうような。
自分に性欲があるか疑問だったぐらい。
なのに貴方に酷いことをされて俺は感じて――硬くしている。
「抱くのは明日だと言ったがお前の身体は待てないらしいな」
俺を馬鹿にしたような言葉に羞恥と惨めさで視界が滲んでいく。
「もぅ……ぃゃだっ」
タオルで身体を隠して後退ると俺は鍵を握って逃げ出した。
このまま此処に居れば……身体の熱は冷めない。
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