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「!?」
後ろからファスナーを下ろす音がする。
「菊池、窓を開けろ」
「了解です」
「いやぁぁぁっ」
開いた窓に顔を押し付けられ、口の中に指を咥えさせられた。
「俺は構わんが、駐車場内にお前の声が響き渡るぞ」
「あっ いやっだ ああぁっ」
硬く熱を帯びた立花さんのモノがゆっくり焦らすように中へ入ってきた。
圧迫感で上手く息が吸えなくて、ポロポロと生理的な涙が溢れる。
「ふっ んぐっ」
口に入れられた指の隙間から自分の声とは思えない甘い声が出てしまう。
口を両手で覆うとしたのに、首に巻かれたネクタイを引っ張られる。
「前を自分で弄ろと言ったろ」
「やです。や、です。誰かに見られちゃ、う」
「お前が見せたいみたいだから願いを叶えてやってるだけだろ」
「ひ、ぁっ」
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