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「も……イきたくないっ」 イきたいと懇願したりイきたくないと泣いたり。 勝手なものだなと鼻で笑い飛ばしてしまう。 「うぅ……ゃだゃっ……お腹苦しいっ」 昨日から発砲事件や佐之助と会ったりと仕事が溜まっていたが、漸く一段落つこうとした時だった。 「助けて……」 とうとう榛葉が泣き崩れたようで、俺はパソコンを閉じて立ち上がった。 「……何か言うことはあるか?」 「んやぁっ」 抜けそうになっていた玩具を押し込むと、榛葉の目から涙が流れた。 「ご…めっ……さっ……。ごめなさっ」 嗚咽混じりで上手く言えない榛葉は何度も何度も言葉をつまらせながらも必死で俺に謝る。 「ごめんなさっ……。俺…俺……ただっ」 まだ言い訳するつもりなのかと、玩具の振動を強にすると榛葉は目を見開いた。

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