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「何を飲ませ……」
「お前は何も考えなくていい」
ベットに倒れ込んだ俺に、立花さんはゆっくり啄むようなキスをくれた。
必死で立花さんに手を伸ばす。
手の甲に爪痕をつけるぐらい離すものかと、行かせるものかと手を伸ばす。
「いいから、寝てろ」
その声が普段聞いたことのないような優しい声で、俺は力なくベットに両手も沈めた。
「数時間は起きない。危ない薬ではない」
入ってきたリューさんにそう説明すると、菊池さんが俺の横をすり抜けた。
「これ、リューさんはこのクローゼット開けて確認しないで下さいね。榛葉さんは此処、開けられないようになってますから」
パタンとクローゼットが閉まる。
三人はそのまま俺を置いて部屋から出ていった。
玄関が開き、二人が居なくなるのを 舌の下に隠していたカプセルを吐き出した。
俺だっていつまでも立花さんの命令に従うわけない。
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