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溶けやすい錠剤じゃなくてちゃんとカプセルで助かった。 廊下の聞き耳を立てると、リューさんはシャワーを浴びているのか水の音がした。 ずっと俺を監視していて漸くゆっくりしているのだろう。 菊池さん達が何を話していたのか、――菊池さんが何をクローゼットに締まったのか気になるけど、クローゼットは散々虐められた怪しい道具がまだあるのかと思うと身がすくむ。 『????』 クローゼットの前でどうしようかうろうろしていたら、俺の携帯が鳴った。 よく見ると、電源を入れた途端、着信が何件もきている。 ――知らない番号だった。 そういえば立花さんと連絡取り合うためなのに、俺、結局連絡先知らないままだった。 「も、もしもし。立花さん?」 震える声で電話を取ると、クスクスと笑い声が聞こえてきた。 『やぁと繋がった。会いたいよ榛葉さん』

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