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第151話
覆いかぶさり――痛みを覚悟した時だった。
カチカチカチ。
「っち」
弾切れになってしまったのか、その銃を投げ捨てるともうひとつの拳銃を取り出した。
それはおそらく俺が立花さんの家から持ち出した拳銃だった。
「ソレの拳銃には弾が入っていない」
立花さんが覆いかぶさる俺を、そのまま抱きかかえ肩に荷物のように乗せながら――反対の手には拳銃を手にしていた。
「丁度、ロスへ行った知り合いが送ってくれた銃だ。お前たちのルートを潰した代わりの俺が新しい密売ルートを探しておいた」
立花さんは、その銃口を藤宮さんの額へ当てた。
「――お前だけは絶対に許せそうにない」
短い言葉の中に、重い憎しみをこめてうねるように言う。
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