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第166話

胸に舌を這わせた立花さんが、ぷっくりと二つ赤く実った部分を甘噛みすれば、膝たちだった俺は簡単に腰を抜かせてしまう。 「――んっ」 立花さんに倒れ込んでしまった俺は、もっと噛んでと強請ったように顔に胸を押し付けてしまう。 「やぁっ」 起き上がれない俺の情けない姿は、立花s何のどう映っているのだろうか。 ぐだぐだなまま、立花さんに抱きついて、俺は頭が少しおかしくなっていた。 はやく、あの恐怖を忘れたくて。 「噛んで。もっと、噛んで」 「榛葉?」 「痛くて何も考えられない様にして――ひゃぁあぁぁあっ」 言い終わる前に、立花さんの歯が食い込んだ。 ぎりぎりと食いちぎられそうで、俺は涎を垂らしながら口をパクパクさせた。 「優しく抱かれたかったのは、この本性がばれたくなかったからか。このM」 「うううう。違いまっ、す。今は、――酷くされたい、貴方に」

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