166 / 348
第166話
胸に舌を這わせた立花さんが、ぷっくりと二つ赤く実った部分を甘噛みすれば、膝たちだった俺は簡単に腰を抜かせてしまう。
「――んっ」
立花さんに倒れ込んでしまった俺は、もっと噛んでと強請ったように顔に胸を押し付けてしまう。
「やぁっ」
起き上がれない俺の情けない姿は、立花s何のどう映っているのだろうか。
ぐだぐだなまま、立花さんに抱きついて、俺は頭が少しおかしくなっていた。
はやく、あの恐怖を忘れたくて。
「噛んで。もっと、噛んで」
「榛葉?」
「痛くて何も考えられない様にして――ひゃぁあぁぁあっ」
言い終わる前に、立花さんの歯が食い込んだ。
ぎりぎりと食いちぎられそうで、俺は涎を垂らしながら口をパクパクさせた。
「優しく抱かれたかったのは、この本性がばれたくなかったからか。このM」
「うううう。違いまっ、す。今は、――酷くされたい、貴方に」
ともだちにシェアしよう!