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第168話

「手伝ってやるからお前も動かせ」 「あ……んっ」 自分の言葉だと信じたくなくて口を押さえると、立花さんの指が奥の襞を擦った。 立花さんの指と俺の自分の指が入って動いて――おかしくなる。 恥ずかしい、奥に当たってる、指が温かい。 一瞬で色んなことを思うと、頭が真っ白になっていく。 「せ、めて自分の指、抜かせて――」 「駄目だ。覚えろ。今度はお前だけでやらせるからな」 「――やっ」 立花さんに見られながら一人で慣らす自分を想像して、恥ずかしくて死にたくなる。 でもこの人はやらせる。絶対にやらせる。 耳を塞ぎたくなるような音をわざと立てながら、立花さんが首筋に口づけし囁いた。 「――もう良いから来い」 「ひ、ゃ」 指が抜かれ、ぱくぱくと口を広げた俺に、立花さんが俺から入れろと言ってきた。 そそり立つ立花さんのモノを見れば、恐怖と高揚で思わず唾を飲み込んでしまう。

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