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第193話

言葉とか態度は相変わらずなんだけど、俺の気のせいじゃなければ、俺のことを優先してくれてる節がある。 さっきだって首輪のスイッチを持っているのを見た瞬間、俺も色々と覚悟したんだけど、すぐに止めてくれた……よね? 俺が眠れなくて、立花さんを利用していることももしかしたら気づいてる? 気づいているなら、怒りそうなんだけどそんな風でもないし。 朝は、コンビニのおにぎりを買ってくれることも増えたし、冷蔵庫の中身がお酒だけだったのが、ちゃんと俺が料理できるように大きいのに買い替えてくれて、料理もさせてくれる。 まだ、何がスイッチで怒るか分からないから様子を見てしまう事もあるけれど、立花さんも俺の表情とか覗き込むようになってきた。 「う…わ……」 どうしよう。なんだか、胸の鼓動が速く波打ってる。 立花さんの変化の一つ一つか、嬉しくてなんだか叫びたくなる。 立花さんだって変わろうとしてくれているのに、俺だけが逃げてるのはやっぱいけない。 俺だって、――逃げないで前を向いて乗り越えなけらば。

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