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第215話
「お、願い。立花さんっ」
もう集まった熱を解放したかった。
「お前は俺に強請ってばかりだ。たまには俺の願いを聞いてもらおうかな」
指ではじかれると、浅ましく涎を飛び散らして、思わず嬌声を上げてしまう。
でも、それだけでは、満足なんてできないんだ。
「足を開いて、その姿を良く見せろ」
それは、お願いなんかじゃない、と言おうとして目を見開く。
立花さんは、ビデオカメラを手にして、俺の身体を映している。
慌ててひっくり返ると、シーツに高ぶった俺自身が当たって甘い声が洩れていく。
「声も録音されてるぞ」
「やっ」
「そのまま腰を上げろ」
抵抗なんて形だけで、俺は簡単に腰を上げると後ろを見上げる。
こんな恥ずかしい恰好をして、シーツに高ぶった熱を垂らしながら、熱く火照った瞳で立花さんを見る。
「此処に、銃口を入れられてヒクヒクしていたよな」
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