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第218話
「俺が変わったのは、お前限定だから成長はしていないし、それに」
「ひ、ゃぁっ」
「そんなこと言っても、今は優しくしてやれるほど、余裕はない」
うわー。指が動きだした。
下半身がむずむずする。
「俺も、貴方限定で変わったと思い、ま、ひゃっ。俺、喋って――」
「五月蝿い」
無理矢理唇を奪われたけれど、その時の立花さんは――怒ったような拗ねたような?
ちょっと照れてわざと乱暴にふるまっているように見えた。
けれど、その夜はびっくりするぐらい本当に離してくれなくて。
自分は、こんな甘い声が出るんだってぐらい鳴かされて、自分でさえ知らなかった場所を開かされ暴かれて、見られて。
頭の先から、足の指先まで痺れて、酔って、自分でも今、どんな状況なのか、どんな体位なのか、どこにいるのか分からなくなっていって暗転した。
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