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第222話

「すっ」 「こんなもんか。飯はどうする?」 「好き」 「?」 真っ赤な俺の言葉に、立花さんは本当に分からなそうな、怪訝そうな顔をする。 「どうしよう。俺、今、ぶわーってなってて心があったかくて、なんか、どうしよう、どうしよう」 「熱があるのか?」 慌てふためく俺の額に、立花さんが手を置く。 どうしよう。その仕草も嬉しい。 「好きすぎて、俺、今泣きそうなうです」 「だから――え?」 更に立花さんの顔が険しくなる。 けど、俺の気持ちは今、ドキドキマックスで、もう止まりそうになかった。 「好きです、気持ちが溢れちゃってる」 どうしよう。 こんな、急に湧きあがって来るものとは思わなくて不安げに立花さんを見た。 「――」 立花さんはどんな顔をしてくれるのか、それが不安だったけれど、立花さんは冷たくて、呆然と立ち尽くしているのに、瞳がとても冷たくて俺は声を失った。 「お前は馬鹿だ」 喜んで貰えるかと思ったのに、立花さんは苦しげにそう呟いた。

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