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第250話

あ、あれ――? ネクタイ、ほどけない。 ネクタイ、どう解くんだっけ。 あれ、あれあれ。焦れば焦るほど、解けなくなる。 格好良く立花さんの服を脱がす予定が! 「榛葉、まだか」 「――!」 びくんと仰け反ってしまったのは、立花さんが背中のラインをなぞったからだ。 背中をなぞり、苺で濡れた首筋から臍まで指で輪郭をなぞると、そのままズボンのファスナーを下ろしていく。 手慣れ過ぎていて悔しい。 「遅いぞ。腰を上げろ」 「ま、待って下さいっ」 言われたとおり、腰を浮かすとズボンが足元に落ちる。 向き合って抱きあっているのに、俺だけわたわた。 「ね、ネクタイ」 「ネクタイがなんだ?」 分かっているのに、いじわるだ。 「解けないです」 助けを求めるように立花さんの目を見上げると、何故か一瞬怯んだ気がする。 「その眼は――やばい」

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