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第263話

色々と言いたいことはあったけれど、決意をまだ何も実現できていないから飲み込んだ。 スーパーから出ると、菊池さんはあっさり仕事場へ戻って行った。 「頑張って下さいねー」 俺の監視だと思ったのは、俺の勘違いだったのならば申し訳ないことをしたかな。 でも、なんだか菊池さんまで優しくしてくれるのって嬉しいけど寂しい。 自分が決めたことだとしても、やっと居心地がよくなってきた彼の隣から離れるのが寂しくなってしまう。 今日、電車で行ったところは本当は電車で一時間。 住む場所もいつくか見てきたし、専門学校と仕事先も近くで見つかった。 後は立花さんに報告するだけ。 お別れするわけじゃなくて、俺がゆかりさんに顔向けできるように成長する為に一時的な結果だ。

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